主な表面処理

 

工業用クロムめっき

無電解ニッケル

−りんめっき

黒染め

(四三酸化

鉄皮膜処理)

レイデント

(防錆黒色

皮膜LD処理)

りん酸塩皮膜処理

りん酸マンガン皮膜処理

タフトライド処理

(低温塩窒化法)

 

工業用クロムめっき     (JIS H8615より抜粋)   

主として耐摩耗性、耐蝕性を付与する目的のクロムめっき

めっき硬さ HB800以上

種類及び記号

種  類 等  級 記  号 めっき厚さ

工業用クロムめっき

1級 MICr1 0.002以上
2級 MICr2 0.01 以上
3級 MICr3 0.02 以上
4級 MICr4 0.03 以上
5級 MICr5 0.05 以上
6級 MICr6 0.1  以上

めっき後の加工方法の記号

種  類 0.8以下のもの 0.8を越えるもの

 バフ仕上げ

1BF 2BF
 ブラスト仕上げ 1SB 2SB
 グラインダ加工 1G  2G 

電解メッキのため、端部、エッジ部にメッキが厚く付く特性がありますので。一般的にヤキイレシャフトは、MICr1−2BF(めっき厚2〜5μ、バフ仕上げ)が多く、2種(10μ)以上のメッキ厚については、仕上げ公差により、研削仕上げにて加工いたします。台形送りねじにつきましては、ねじ歯面のエッジ部にめっきが厚く付く特性があります。

 

無電解ニッケル−りんめっき     (JIS H8645より抜粋)

主として耐摩耗性、耐蝕性を付与する目的でりん2〜5%を含むニッケルめっき

めっき硬さ HB500以上(熱処理にてHB600〜1000)

種 類等 級 

めっきの

最小厚み

記 号
無電解ニッケル−りん 1級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

 3

ELp-Fe/Ni-P3又は[1]

ELp-Cu/Ni-P3又は[1]

ELp-AL/Ni-P3又は[1]

2級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

 5

ELp-Fe/Ni-P5又は[2]

ELp-Cu/Ni-P5又は[2]

ELp-AL/Ni-P5又は[2]

3級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

10

ELp-Fe/Ni-P10又は[3]

ELp-Cu/Ni-P10又は[3]

ELp-AL/Ni-P10又は[3]

4級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

15

ELp-Fe/Ni-P15又は[4]

ELp-Cu/Ni-P15又は[4]

ELp-AL/Ni-P15又は[4]

5級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

20

ELp-Fe/Ni-P20又は[5]

ELp-Cu/Ni-P20又は[5]

ELp-AL/Ni-P20又は[5]

6級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

30

ELp-Fe/Ni-P30又は[6]

ELp-Cu/Ni-P30又は[6]

ELp-AL/Ni-P30又は[6]

7級

鉄及び鉄合金

銅及び銅合金

アルミニュウム及びアルミニュウム合金

50

ELp-Fe/Ni-P5又は[7]

ELp-Cu/Ni-P5又は[7]

ELp-AL/Ni-P5又は[7]

 
均一にめっきが付きますが、硬質クロムめっきより、硬度は低く、耐摩耗性は落ちます。
熱処理により硬度を上げることはできますが、加熱するため、焼入れシャフトの素地の硬度の低下、歪みの発生がある場合があります。
 
 
黒染め(四三酸化鉄皮膜処理)
 
四三酸化鉄皮膜(Fe34)を生成させ、光沢のある黒色仕上げ
酸化皮膜のため、ステンレス鋼には、処理不可
 
レイデント(防錆黒色皮膜LD処理)
膜厚1〜2μmの酸化クロームの黒色皮膜、黒染めより耐蝕性あり。
 
りん酸塩皮膜処理
 
りん酸塩皮膜処理は、被処理物と処理液とが反応して処理液中のりん酸塩が加水分解し、被処理物の表面に、水の不溶性のりん酸塩を成生させます。防錆、耐摩耗、塗装下地の処理
膜厚3〜20μ
主な特徴は、外観は灰色を呈し、つや消しの状態であり、耐熱性は、106℃で結晶水が失われますが、実用には、差し支えありません。皮膜の表面は凸凹であるため、油の吸収力が大で防錆油を多量に保持します。
 
りん酸マンガン皮膜処理
 
りん酸マンガン系の不溶解性皮膜を生成させ、防錆、耐摩耗で、特に油の吸引性、保持性が良い
膜厚3〜5μ
耐摩耗性はりん酸亜鉛皮膜より優れ、多孔質な結晶耐からなり、油の吸収性、保持力が良く、潤滑を助けます。りん酸塩およびりん酸マンガン皮膜処理ともバッチ処理のため、ある程度ロットがある方が経済的です。
 
タフトライド処理(低温塩窒化法)
 
表面に窒化層を形成する表面硬化法で、耐摩耗性、耐かじり性、耐焼付性が向上します。
窒化化合物は、およそ数十μであり、材質により異なります。
シャフト、ねじ軸等細長い部品は、内部の残留応力が処理温度(570℃、A1変態点以下)にて歪みを生じることがあり、前工程の応力除去焼鈍を考慮する必要があります。
 
注)タフトライド処理は、日本パーカライジング鰍フ商品名です。